煙突掃除2018

二十四節気では寒露。草木に冷たい露が下りる頃です。大陸からの寒冷な空気が上空に流れ込んでいるようで、今朝は少し冷えました。こうなると、薪ストーブの準備にスイッチが入ってしまいます。準備といっても、煙突掃除がその大半です。本来ならば、もっと早めにしておくべきなのかもしれませんが・・・。煙突掃除についての具体的な作業は以前の記事で触れていますので、今回は備忘録として煙突への煤の付着具合を記録しておこうと思います。

まず、室内煙突の最下部を外します。

煙突最下部取外し後

このままでは細かな灰や煤が落ちてきてしまうので、この後、レジ袋を養生テープで留めて受けておきました。しかし、その前に煙突内部を下から覗いてみます。

掃除前の煙突最下部内側

大して煤の付着もなくきれいです。掃除の必要もないくらいに見えます。

外した方の煙突は外に持ち出して掃除をします。

煙突最下部の内側

煤というより細かな灰が付着しています。ワイヤーブラシで掃除をしても白っぽい灰ばかりでした。

煙突最下部の煤

次は、屋根に上がって煙突の最上部を外します。

外す前はこんな感じです。

屋根上の煙突

我が家の場合は、一番上に付いている丸トップとそれに接続している長さ50cmの煙突を一緒に外します。ただし、屋根から出ている煙突の高さは約2mありますし、取り外す位置は眼の高さくらいになります。その上、断熱二重煙突はそれなりに重くもありますので、落としてしまわないように慎重に行わなければなりません。接続部分はバンドで留められているだけなので作業自体は難しいものではありません。

外したところです。

煙突の最上部取外し後

とりあえず最上部を安定したところに置いて、煙突を上から覗こうとしたのですが、目の高さなので見えるわけがありません・・・。(笑)
何とか屋根の棟側に移動して写真を撮りました。

煙突最上部取外し後の口元

最下部とは違い、煤が付着していることは、何とか確認できました。

次に、屋根から庭へハシゴを使い、最上部を持って下りて掃除をします。

取り外した煙突トップ

薪ストーブの煙突で最も煤がたくさん付着するのが、この部分です。薪ストーブ本体で燃焼できなかった炭素成分が冷やされて付着するためです。断熱二重煙突は、排気温度の低下を抑え、炭素成分の付着を少なくするためのものです。他には、同じく排気温度の低下を抑えて上昇気流を維持し、薪ストーブの操作性をより良くしてくれるものでもあります。万が一の煙道火災の時にも、建物本体への延焼被害をなるべく抑えることができるため、薪ストーブには欠かせない部材となっています。

さて、その最上部の煤の付着具合です。

煙突最上部の内側

煙突の下側からみた様子です。煤が1mm程度の厚さでびっしり付着していました。

さらに上の方を見るとこんな感じです。

煙突最上部の内側2

トップに近いところの煤は剥がれたような感じになっています。おそらく台風のような強風による振動で剝れ落ちたのではないかと思いますが、正確なところはよく分かりません。

煙突最上部の煤

掃除をした後の最上部の煤です。厚みをもって付着していたのが見て分かります。ただし、タールの付着はなく、手で触れるとサラサラした粉状の煤になりました。

煙突最上部の掃除後

掃除後の煙突です。きれいになりました。

丸トップの掃除

丸トップも掃除をして、きれいになりました。ここも剝れ落ちてしまったのか、割と煤の付着は少なかったです。
この後、再び屋根に上って最上部を取付け、煙突本体の内部もワイヤーブラシとロッドを使って掃除をしました。

そして、今回の掃除で回収した煤の全量です。

煤の量2018

今回は丼ぶり鉢1杯といったところ。決して少なくはありません・・・。コーヒーカップ1杯という方もいらっしゃるとか・・・。煤の量は、ストーブの使い方と薪の乾燥具合で上下するため、それらに改善の余地があるということです。ただ、薪の乾燥については、湿気の多い山間部の谷間では限界があったりもすると聞いたことがあります。何はともあれ、1年に1回の煙突掃除を続けている限りは問題はなさそうです。

夜には早速、火を付けてしまいました。

掃除後の火入れ