自然農の畑180901

今日から9月。朝晩はすっかり秋の様子です。大好きなヒグラシの声は聞けなくなりましたが、代わって鈴虫が夜の空間を美しい音で満たしてくれています。さて、我が家の畑でも、お盆が過ぎた頃から少しずつ秋冬野菜の種蒔きを行っています。そんな畑のレポートを少々・・・。

秋冬野菜の畝

手前は、みの早生大根と春菊の混植、奥に見えるのはニンジンとコカブの混植です。

みの早生大根・春菊の混植

みの早生大根は本葉が出揃ってきましたが、春菊の発芽が芳しくありません。春菊はアオムシやヨトウムシなどを遠ざけるので、大根のコンパニオンプランツとして一緒に種を蒔いたのですが・・・。細い葉が立っているのはニラです。小さな株があったのですが、そのまま残しておきました。

ニンジン・コカブ混植

こちらは、奥に見えていたニンジンとコカブです。うまく発芽し、順調に成長しているようです。ニンジンもアオムシを遠ざけるので、アブラナ科と混植すると良いコンパニオンプランツです。

アブラナ科の野菜は冬に向けて間引き菜として大変重宝しますので多めに蒔くようにしています。そんな理由もあって、次は余分に残った数種類のアブラナ科の種を混ぜて蒔いたスペースです。

ミックス間引き後

ミックス間引き後2

大根、寄居カブ、コカブ、そしてこれにもコンパニオンプランツの春菊、レタス。

時期をずらして蒔けば、間引き菜も長期にわたっていただけますので、昨日、追加で隣に蒔きました。

ミックス種降し後

種を蒔いた後は、畑の周りに生えているイネ科などの細い草を刈って上から被せておき、土を露出しないようにしています。細い草を使うのは、隙間から野菜の芽の双葉が顔を出しやすくするためです。土を雨や太陽光線に当てないことは自然農の基本中の基本です。ここまでの写真をご覧いただいてもお分かりいただけると思います。自然界においては、地表は生きた植物や枯れて倒れた草、落ち葉のような有機物に覆われているのが本来の姿です。この環境を守ることが豊かな生態系を維持することに繋がり、土が団粒化して、野菜が無肥料で育つための大きなポイントとなるようです。

種降し後

逆の方から見たところです。手前が昨日に種を蒔いたところ、草が生えているスペースを挟んで、その左に2週間前に種を蒔いたところとなります。

その左に見える白いメッシュを被せているのは落花生。メッシュの中身はこんな感じです。

落花生

ある時期、野兎がよく出没するようになっていたのです。マメ科の葉はよく齧られてしまうので、一時的にメッシュで覆うことにしたのでした。そのうち、何か対策をしないと種蒔きした野菜まで齧られてしまうかもしれません・・・。

落花生の花

これは落花生の花。この花の中の雌しべの根本が子房柄となって伸び、地面の中に入って実を付けます。10月に収穫する予定です。

同じ頃に収穫予定の里芋も順調です。

サトイモ

一度、葉を鹿に食べられてしまった島オクラも元気に復活。まだまだ実をつけてくれるはずです。

島オクラ

先日の台風20号の強風で支柱が少々傾いてしまいましたが、チェリートマトもたくさん実をつけています。足元にはコンパニオンプランツのバジルとニラが育っています。

チェリートマト

また、採種用に成熟させている夏野菜の実が、あちこちに食べずに残っています。

ズッキーニ採種用

これはズッキーニ。その他、キュウリなどが巨大化しています。

最後に、ナス科野菜のコンパニオンプランツとして一緒に植えたニラの株が、畑のあちこちで白い小さな花を咲かせようとしています。そんな畑のヒトコマで締め括りと致します。

ニラの花