自然農の畑200705と三つのグリーンカーテン

もうすぐ小暑で七夕。しかし、今年は蒸し暑い夜が少なく、蛍の姿もほとんど見かけていないのです。少々寂しくはあるのですが、畑の野菜達は例年通りに育っているような感じです。そんな畑の記録です。まずは、カボチャの仲間から・・・。

カンリー

手前に蔓を伸ばしてきているのが、カンリーという西洋カボチャ。自然農法国際研究開発センターで購入した種から10年以上繋いで畑で育てていますが、確か交配種だったと思うので元の親カボチャとは違っているはずです。それでも毎年、それなりに美味しい実を付けてくれているので、そのまま種を繋いでいたりします。既に実を付けています。

カンリー2

次はバターナッツ。日本カボチャの一種です。

バターナッツ

バターナッツ2

隣のズッキーニの畝にも蔓を伸ばして、たくさん実を付けています。次は、そのズッキーニ。

ズッキーニ

写真の右から迫ってきているのがバターナッツ。ペポカボチャのズッキーニもどんどん実を付け始めています。未熟果を食べる野菜なのでキュウリと共に最も早く食卓に登場する夏野菜です。次はスクナカボチャ。長いカタチの実を付ける西洋カボチャです。

スクナカボチャ

今年は南高梅の幼い株の周りに数本植えました。

スクナカボチャ2

カボチャはどれも隣の畝にまで蔓を伸ばしていく元気者です。

次は、トマトの仲間達。まずはサンマルツァーノ。トマトソースなどの加熱用です。

サンマルツァーノ

そしてミニトマトのチャドウィックチェリー。

チャドウィックチェリー

次に生食用のクォーレ・ディ・ブエ。イタリア語で牛の心臓という意味だそうです。

クォーレ・ディ・ブエ

最後にボルゲーゼ。ミニトマトです。ボルゲーゼは今年で2年目のもの。種を繋いで初めての年になります。種子を残して繋いでいくことで、徐々に土地の気候に馴染じみ、人為的な肥料を与えない土壌に合った遺伝子が種子に記憶されていくため、自然農に適した野菜となるようです。自家採種は、進化が早い一年草である野菜の本来の力を目覚めさせる技なのだと思います。

ボルゲーゼ

さて、ボルゲーゼトマトですが定植が遅れてしまって、まだ実を付けていません。コンパニオンプランツで株間に植えたスイートバジルもまだ幼い姿をしています。今年は、どのトマトも斜めに主枝を伸ばす、斜め誘引を試しています。あと、定植は寝かせ植えをしてみました。土に接した茎から根がたくさん出てきて丈夫に育つのだそうです。さて、どのような結果になるでしょうか・・・。

次はトマトと同じナス科の万願寺シシトウ。

万願寺シシトウ

毎年、シシトウやナスにはホオヅキカメムシが寄り集まってきますが、被害は無さそうなので、いつもそのままにしています。写真にはカメムシは写っていませんが、卵が葉の裏に産み付けられています・・・。シシトウの仲間では、あと伏見甘長、ピーマン、タカノツメを植え付けています。次は茄子のリスターダ・デ・ガンジア。

リスターダ・デ・ガンジア

昨年は、ジャガイモから移ってきたニジュウヤホシテントウの食害に合いましたが、今年は大丈夫のようです。ナスの仲間では、あと加茂茄子、真黒茄子を植え付けています。次はトウモロコシ2種。まずは、自然農法国際研究開発センターで種を購入したモチットコーン。スイートコーンで、これも10年近く種を繋いでいます。

モチットコーン

モチットコーンの雄花

雄花が開花しました。トウモロコシは他品種と交配しやすいのですが、我が家は隔離された谷に畑があり、近くに栽培している人もいないので、元の品種を保っているように思います。次の黒もちトウモロコシとは出来る限り距離をとって種を降ろしています。

黒もちトウモロコシ

こちらは昨日の強風で傾いています。モチットコーンと比べて種を降ろす時期が遅かったので開花が遅れていますが、開花時期がズレることで、交配のリスクも減るのではないかと思っています。次はサツマイモ2種。まずは苗蔓を購入した鳴門金時。

鳴門金時の蔓

次は昨年収穫した芋を保存して、苗取りした紅ハルカ。

紅ハルカの蔓

こちらは2週間程遅れての植付けとなりました。次は里芋と生姜。

里芋と生姜

里芋の東側に生姜を植え付けています。里芋の大きな葉が午後の西日から生姜の葉を守ってくれるわけですね。写真の里芋はセレベスという品種。他に石川早生も同じく生姜と組み合わせて植え付けています。今年はなぜかセスジスズメガの幼虫に葉をかなり食べられてしまいましたが、何とか持ち直してきました。次は、落花生。

落花生

今年は枝豆と共に何者かの食害に悩まされています。おそらく野ウサギだと思うのですが、糞が見当たらなく確たる証拠が無いままです。7月中旬には、小豆、黒豆、晩生枝豆の種を蒔く予定なので何か対策をしないといけません・・・。さて、畑では夏野菜ばかりでなく、キク科のレタスが花を咲かせています。写真はサニーレタス。

サニーレタスの花

次は、種を降ろしたばかりの金ゴマです。

金ゴマの芽

芽が出揃いました。黒ゴマも同じような状態です。次は栽培しているというより、勝手に生えてくるコンニャク。

コンニャク

手前の1本立ちのものがコンニャク。斜面の畑のあちこちから芽を出しています。手作りコンニャク、美味しいですよね。

さて、梅雨が明ければ暑さも本格的になりますので、今年もニワトリ達の小屋廻りにはグリーンカーテンを用意しています。

チャボ小屋のグリーンカーテン

これはチャボ小屋のグリーンカーテン。今年もゴーヤ、四葉キュウリ、網干メロンなどが育っています。昨年、カボチャがたくさん実を付けてくれたので、今年もスクナカボチャをひと株植え付けました。但し、これは意図に反してカーテンにならず、地上を這ってしまいました・・・。シュガーベイビーというスイカも植え付けています。

グリーンカーテンのスイカ

上手くカーテンになってスイカの実が付くでしょうか・・・(笑)。

今年からはアローカナの小屋もあるので、そちらもグリーンカーテンを意図して網を張りました。西向きの小屋なので上手く蔓が伸びてくれれば、鶏達も過ごしやすくなるはずです。

アローカナ小屋のグリーンカーテン2

アローカナ小屋のグリーンカーテン

ゴーヤがかなり良い感じで蔓を伸ばしてくれています。

最後は、我が家の軒先にもグリーンカーテンを・・・。

軒先のグリーンカーテン

ゴーヤと四葉キュウリ。

グリーンカーテンのゴーヤとキュウリ

幅2メートルにも満たないグリーンカーテンなので遮熱効果はあまり期待できませんが、何となく涼し気な感じです。