カヤの実、食せず~パンプキンパイを焼く
前回の記事「カヤの実を食す~其の一」では、カヤの実を拾って、アク抜きするまでをお伝えしました。引き続いて其の二といきたいところなのですが、結果としましてカヤの実は食べることが出来ませんでした・・・。というわけで、今回は残念な結果報告のブログとなってしまいます。
まず、灰汁に漬けたカヤの実の1週間後の様子です。
これをきれいに水で洗います。
灰の中に埋めた方のカヤの実は、篩(ふるい)を使って実を取り出しました。
これも水で洗います。
そして、洗ったカヤの実をさらに天日に1週間程干して乾燥させます。
ここまでの工程は、おそらく問題ないのではないかと思っています。あとは、殻を割って種子の中の仁(じん)の部分を炒るだけなのですが、割ってみるとこんな感じ・・・。
仁がスカスカで、ぽろぽろと砕けてしまうのでした。割ってみたもの全てがこんな感じなのです。ちょうど、地元の方が来られたので見ていただいたのですが、こんなのは初めてとのこと。アク抜きについて確認してみても、どうやら間違いは無かったようなのです。雌雄異株のカヤ、もしかしたら雄株が近くになく、受粉がうまくいかなかったのではないか・・・?などと想像はしてみるものの原因は不明。とにかく憧れのカヤの実を食べることが出来ずに落胆してしまいました。
しかし、食べられないものは仕方がないので、甘いものでも作って気を取り直すことに致します。ちょうど信州の友人からいただいた林檎のグラニースミスと、食べかけのカボチャが残っていたこともあり、この前ユーチューブの動画で見た味醂と蜂蜜を使ったパンプキンパイを焼くことにして、即実行!
うちにはオーブンが無いので、この時期、活躍中の薪ストーブを熾火状態にして焼き上げました。
ここで、焼き上げるポイントがひとつ。ただ単に熾火にしただけでは火力がまだ強く、パイの底面が焦げてしまうため熾火は両脇に避けておきます。さらに五徳の下にレンガを使って下駄を履かせ、熾火から遠ざけています。
さて、焼き上がったリンゴ入りのパンプキンパイです。
パイシートなんてものは我が家にはストックされていませんし、山暮らしではお店に買いに行くこともできないので、小麦粉に米油を混ぜてパイシート風な生地で代用しました。砂糖の甘さとは違い、味醂と蜂蜜の素朴な甘さが林檎の酸味と合わさって、とても美味しいパンプキンパイでした!
年齢も弁えず、クォーター完食してしまった!
ちなみに参考にさせていただいたレシピの動画はこちら↓。オテル・ドゥ・ミクニ Hotel de Mikuni の三國シェフです! とても愛らしい人なのですね。