大径木を持ち帰る
9月初旬の台風21号では、ここ紀美野町でもたくさんの倒木がありました。そんな倒木の処理に携わった近所の土木業者さんからお声が掛かり、ストーブの薪にいただけることになっていたのですが、量がたくさんあったため、時間を見つけては少しずつ玉切りし持ち帰っていたのです。倒木を仮置きしている場所は我が家から200m程度の近いところなので、とても助かっています。
玉切りして持ち帰った薪材ですが、まだその一部です。杉と桧が多いのですが、我が家の薪ストーブは針葉樹でもゆっくり燃やせるネスターマーティンなので、ありがたく頂戴致します。基本的には樹種にこだわって薪材を探し回るのではなく、なるべく近くで手に入る木を上手に使いたいと考えています。とは云っても、広葉樹はやはりありがたいもの。
これは、ご近所さんと一緒にいただいてきたシイの原木。神社の境内で倒れてしまったものでした。
そんな倒木なのですが、こんな大径木まで倒れたのか・・・と、恐ろしくなったものもあります。
直径が50cm前後ある杉です。こんな木を薪に燃やしてしまうのも何だか気が引けますが、他に使い道があるわけでもないので、ありがたく持ち帰らせていただくことにします。
まず、チェーンソーで玉切りするのですが、手持ちのチェーンソーのバーの長さは35cmと短く、切り落すのも四苦八苦・・・。
底の方を切り落とせなかったので、縦に切目を入れて割ることにしました。
切れ目に楔を入れてハンマーで打つと何とか割れました。割ったところから再びチェーンソーを入れて、やっと玉切りができました。
これが当然のことながら、まだたっぷり水が含まれていて、とても重い・・・。非力な私では、このまま持ち帰ることはとてもできないので、割って持ち帰ることにします。
いつも使っている薪割り道具。STIHLの薪割り用ハンマーとハスクバーナの楔、そして両口ハンマーです。
これくらいの大径木の場合は、とりあえず楔を両口ハンマーで打込みます。
それから、薪割り用ハンマーの刃とは逆の方で打込みます。
なぜなのか分かりませんが、円周方向に割れることが多い。水分の含んだ生木はそういうクセがあるのかもしれません。
散歩中だった、うちのはなちゃんが様子を見に来てくれました。夕暮れ時でカメラのシャッタースピードが遅く、ブレブレのはなちゃんです。(笑)
しばし、はなちゃんに癒されて1玉目の薪割り完了。これで私独りでも軽トラの荷台に積み上げることが出来ます。
そうやって持ち帰った薪材。この冬を通して薪割りを楽しむことが出来そうです。先程の薪割りハンマーを使えば、こんな針葉樹なら気持ち良く割れてくれますし、寒い冬場でも身体が温まり、良い汗を掻くことができるので、山暮らしでの好きな作業のひとつとなっています。
ここで気に入っている動画をひとつ御紹介。斧を作るクラフトマンの映像で、ForeignFieldsの音楽も素敵です。
こんな斧で薪割りをしてみたいな・・・。柄を削っている、あのドローナイフ使ってみたいな・・・。おっといけない!足るを知る、足るを知る・・・。