自然農の畑190509とお茶摘み2019
立夏を迎えたこの季節は夏野菜の定植時期。毎年、山に咲く藤の開花時期を目安としています。ただ、今年は開花が早くて少々焦っていたのですが、途中の冷え込みもあり藤も長く花をつけているようです。焦ってみても仕方がないので、時間を見つけては気持ちの良い畑のひと時を楽しみながら定植を行っています。そんな畑の様子を御紹介。
まずは、只今、収穫真っ盛りのキヌサヤエンドウ。
そして、間もなく収穫できそうなソラマメ。
カラスノエンドウやスズメノエンドウが絡まってきたので、刈ってその場に寝かせています。
次は定植を終えたトマト。クオーレ・ディ・ブエというイタリアのトマトです。雄牛の心臓という意味だそう。ずっしりと身の詰まった大型のトマトでスライスにして生でいただくのが楽しみとなっています。
トマトの隣に見えるのは、春に収穫したキャベツの切株から出てきた芽。こんな感じで前作の野菜の株や根は自然と朽ちるまで残しておきます。ただ、この芽を残して再度キャベツを収穫することもできるそうなので、今回チャレンジしてみるつもりです。トマトとの混植になりますが、トマトの株が夏の陽射しからキャベツを守ってくれるかもしれません。トマトとはニラをコンパニオンプランツとして一緒に植え付けています。この後、バジルも株間に種を蒔く予定です。
例年、サンマルツァーノというイタリアのトマトを栽培しているのですが、生育がいまいちなので、今年からはボルゲーゼトマトという品種を新たに栽培してみようと育苗をしました。
写真の奥側が定植前のボルゲーゼ苗です。イタリアではドライトマトにすることが多いそう。日本の高温多湿な環境でも栽培しやすいとのことなので、トマトソースの材料として期待しているのです。
ついでに定植前の苗、その他諸々です。
真黒茄子と手前はスペインの茄子でリスターダ・デ・ガンジアの苗。
万願寺シシトウ、伏見甘長シシトウ、ピーマン。左のトレーは、トウモロコシの育苗中。
カボチャは先に定植が済んでいます。
宿儺(スクナ)カボチャ。カボチャの仲間は、ウリバエ除けと風除けにスーパーのレジ袋を使って行燈保温をしています。
別のカボチャも交配を避け、離して定植しています。
我が家は西洋系の食味が好みで、日本系はスープにするバターナッツのみとなっています。写真のカボチャは我が家で長く種をつないできた西洋系のものですが、少々交配もし、元は分からなくなってきています。(笑)
春に種を蒔いたものでは、時無ダイコンと春菊が並んで育っています。間引き菜として既に食卓でいただいています。
畑では虫たちも盛んに動きまわっていますので御紹介します。
ナナホシテントウ。カラスノエンドウにつくアブラムシを捕食しているようです。写真の左下には幼虫もいます。見ていると幼虫の方が食欲旺盛でした。成虫・幼虫・サナギが混じり合って、溢れかえっています。
畑の中に植えてあるシャクヤクの蕾にも・・・。どうやら蜜のようなものを舐めているようでした。
次は蝶のベニシジミ。美しいオレンジ色が草の中で映えるのです。
ゴボウの大きな葉陰には、アシナガバチがいくつも巣を作っていました。アシナガバチは野菜に着く蝶や蛾の幼虫を捕食してくれる畑の働きモノなので大歓迎なのです。
性格も割とおとなしい感じです。但し、触ってしまうと刺されてしまうこともあったりします。(笑)
アシナガバチのお気に入りのゴボウは、こんな感じ。一番手前がそうです。
写真の瓦屋根がお借りしている家で、家の下と上の両方に畑があるのです。ソラマメとキヌサヤがある畑は上の方になります。
こちらも下の畑。レンゲやカラスノエンドウ、ヘビイチゴの花でいっぱい。
さて、上の畑の脇にある茶葉がそろそろ摘み頃。
ということで、良く晴れた清々しい青空の下、本日の午前中いっぱい、つれ合いと共にお茶摘みを楽しみました。午後はお茶を釜炒りして、そのまま天日干し。
今年も美味しいお茶を楽しめそうです。
釜炒り~お茶揉みの作業に興味のある方は「お茶摘み2018」のブログ記事をどうぞ。