雛の誕生
5月29日の早朝、チャボ小屋に餌を与えに行くとピヨピヨと小さな声が産卵箱から聞こえてきました。声のする方をじっと見ていると母鶏の羽根の中からヒヨコが1羽顔を出しました。
薄い黄色のフワフワの羽毛に包まれた、小さな小さなヒヨコ。あの検卵した卵から孵ったのだと思うと不思議な気持ちになりました。とても元気そうです。まだ、他にも生まれているかもしれないので見てみたいのですが、手を伸ばすと母鶏が不機嫌そうにするので我慢することにしました。ヒヨコはすぐにお母さんのお腹の下に隠れてしまいました。
2日後の31日の早朝には3羽のヒヨコを確認できました。
母鶏の羽根の中から顔を出す仕草がたまりません。雛は産まれてから2日程はお腹に蓄えた黄身の栄養があるので餌や水は必要ないそうですが、その栄養もそろそろ切れてしまう頃です。水と米糠をそれぞれ小さなカップに入れて隅に置いてみると、誰に教わることもなく水を飲み始めました。しばらくすると米糠も啄ばんでいました。
そして、6月1日の今日、5羽のヒヨコが元気に箱の中で動いているのを確認できました。これで、抱卵していた卵が全て無事に孵ったことになります。
元気が良すぎて動き回る雛に、母鶏もハラハラしている感じです。
さて、そんな元気の良いヒヨコ。地面から少し高いところに設置してある産卵箱から飛び出し、1羽が落ちてしまっていました。母鶏もあたふたしていました。そこで、こういうこともあろうかとダンボール箱で作っておいた簡単な仮住まいを低い位置に置くことにしました。早速、引越しをしていただきました。なるべくギリギリまで手を出さないようにしていたのです。
これなら落ちても、自力で戻ることが出来るでしょう。
しばらくすると落ち着いて、母鶏の羽根の中へ・・・(笑)
でも、またしばらくすると元気に動き回ります。餌もたくさん食べて、食欲も旺盛です。
夕方、様子を見に行くと、既に箱から飛び出して、母鶏と一緒にこぼれ落ちた餌を啄ばんでいました。
母鶏も抱卵中はほとんど飲まず食わずだったので、お腹を空かせていたのかもしれませんね。
時折、母鶏の羽根の中に入ろうとします。母鶏の小さな体の下に5羽のヒヨコが入ることが不思議でなりません。(笑)
とうとう運動場まで出て行ってしまいました。既にすばしっこく走り回っています。本当に成長が早いのですね。
他のチャボ達も、今のところは意地悪することもない様子で安心しました。それよりも、新しい仲間にちょっとびっくりしているような感じです。
3週間もじっと卵を抱き続けた母鶏さん、お疲れさまでした。引き続き、子育て頑張って下さいね。