インディアンの三姉妹

インディアン三姉妹1

我が家の庭先で、種も蒔いていないのに勝手に芽を出して、とても旺盛に葉を茂らせている野菜がいます。カボチャ、トウモロコシ、インゲン豆です。この3種類はとても相性の良いコンパニオンプランツとして知られていて、インディアンの伝統農法にも使われていることから「インディアンの三姉妹(スリーシスターズ)」と呼ばれていたりします。

インディアンの伝統農法(ホピ・ファーミング)では、まずトウモロコシを蒔き、それがある程度育ったところで脇にカボチャとインゲン豆の種を蒔くのだそうです。カボチャが蔓を伸ばし地面を覆うことで草の生育を抑え、乾燥から作物を守ってくれるとのこと。また、インゲン豆は共生する根粒菌の活躍によって、空気中の窒素を固定し供給してくれる。それにトウモロコシの丈夫な茎は、インゲン豆の蔓が絡まる支柱になるようです。実は、私も畑で試したことがあるのですが、如何せんトウモロコシの茎がそこまで丈夫ではなく、インゲン豆の蔓が絡んでいくとトウモロコシが倒れてしまったりするのです。(笑)

さて、この三姉妹ですが、どうしてこの場所で育っているのかと云うと、この春までニワトリの小屋をここに置いていたからなのです。

インディアン三姉妹2

今でも、小さな鶏小屋がひとつ残っています。この隣にひと回りサイズの大きな小屋を置いていたのでした。
(現在の小屋の様子はこちらを御覧下さい→自家用養鶏
小屋を置いていた時に、ニワトリに与えたカボチャのワタ、トウモロコシとインゲン豆のクズ、そんなものの食べ残しから発芽したようです。それに鶏糞がとても効いているようで、畑の作物よりも旺盛です。トウモロコシの茎もとても丈夫な感じです。

ちなみに鶏小屋を分けているのは、ヒヨコの時に体の大きな大人の鶏にいじめられるのを防ぐためや、そんなヒヨコが大きくなった時にも喧嘩することがあるためです。ニワトリの社会も複雑ですね・・・。

インディアン三姉妹3

カボチャの蔓もどんどん伸びています。葉もとても大きい。

先程からチラチラ登場しているのは、我が家の愛犬はなちゃんです。普段は山にいるキジや野鳩を見ると追いかけようとするのですが、うちのニワトリ達を見ても実におっとりしています。とても優しいのですよ。

赤皮栗カボチャ

我が家はカボチャが大好きで、昨年の夏は4種類も栽培していたため、どのカボチャができるのか楽しみにしていたのですが、どうやら赤皮栗カボチャだったようです。きれいなオレンジ色をしています。

インゲン豆の姿があまり見られないのですが、こっそり数本育っています。

インゲン豆

しかし、たまたまインディアンの三姉妹が揃ってしまうなんて不思議なものです。