寒波が来て想う
昨日の朝、外を見ると今季初の積雪となっていました。
雪国の方々には珍しくもなんともない積雪かもしれませんが、ここ紀美野町で雪景色が見られるのは年に1~2回程です。大人でも少しワクワクしてしまいます。(笑)
薪割りを済ませた乾燥中の薪にも雪がかぶり・・・。
チャボ小屋のある畑も真っ白。
チャボ達も初めての雪景色に驚いているようでした。
給水器の水がカチコチに凍っていたので、雪をかき氷のように器に盛って与えると珍しそうに啄ばんでいました。
外の雪を投げ入れてやると、面白そうに群がります。(笑)
昨年の8月にいただいてきたチャボ達もずいぶん大きくなりました。卵はまだ産んでませんが、年末の12月30日には交尾行動らしきものを見かけたので、そろそろかもしれません。
さて、今回の寒波ですが、年末年始のアメリカを巻き込んだ大きな寒気が北極の周りを移動し、ユーラシア大陸を通って南下してきたもののようです。
ほとんどの地域が氷点下の気温を記録するという驚異的な寒波に包まれた2018年新年のアメリカ。133年ぶりに低温記録を更新した場所も
このような大寒波が中緯度にまで南下してくる原因として、北極上空に発達する低温の気流の渦(極渦)が不安定であることが考えられるようです。不安定な理由は、北極海の海氷の減少が考えられるとのこと。ということは、海氷の減少がさらに進むと思われる今後、大寒波の南下は頻繁に起こり得ると云えます。
さらに地球の海面水温は年々、上昇し続けています。
気象庁HP 海面水温の長期変化傾向
全球平均 http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/data/shindan/a_1/glb_warm/glb_warm.html
日本近海 http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/data/shindan/a_1/japan_warm/japan_warm.html
大陸や海氷で冷やされた寒気が、暖かい海洋上に吹き出すと積雲対流が活発になり、中高緯度域において低気圧を発生させることがあります。ポーラーロウ(polar low 極低気圧)と呼ばれています。海面より熱と水蒸気を得て発達するので、海面水温の上昇はこの低気圧を大きくする原因となってしまう訳です。日本海においても対馬暖流上でポーラーロウは度々発生しています。夏から秋にかけては台風、冬が来ればポーラーロウ・・・。今後、これらの規模はさらに増大していく想定が必要な気がします。そのうち、白い雪景色をワクワクした気持ちで楽しむことが、ここ和歌山県でも難しくなってしまう日がきてしまうかもしれません。建築の設計も益々難しくなっていくことでしょう。それでも、この地球という稀有な惑星に生まれたからには、自然を愛でる気持ちだけは持ち続けたい・・・とあらためて想うのでした。
庭にあるコブシの蕾。3月になれば良い香りが漂い、白い花を咲かせてくれます。
春の訪れを予感させてくれる、ふっくらフワフワの蕾です。